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硬い人は腰痛の原因に

  • ymhmakeyourbodyyou
  • 2017年1月11日
  • 読了時間: 4分

測定方法     ①うつ伏せに寝て右膝を曲げ、右手で右の足首を持つ。 ②可能なら左手もあわせて両手で右足首を持つ。 ③可能なら手で引っ張って右のかかとをお尻に引き付ける。         ④可能ならかかとをお尻につけたまま右の膝を床から浮かす。 ⑤同様に左足も行う。 以上を実施した時の状況で判断する。

評価 非常に良い ・・・・両手で足首を持ち、かかとがお尻に着いた状態で膝が床から5cm以上挙げられる 良い    ・・・・両手で足首を持ち、かかとがお尻に着いた状態で膝が少しだけ床から挙げられる 普通    ・・・・両手で足首をもち、かかとがお尻に着くが膝が床から挙げられない 努力が必要 ・・・・両手で足首を持てるが、かかとがお尻に着かない 悪い    ・・・・足首を両手で持てず、片手しか届かない 非常に悪い ・・・・足首まで片手も届かない

前ももは酷使されている

前ももの筋肉は、大腿四頭筋(だいたいしとうきん)と呼ばれています。全身の筋肉の中で、最も強くて大きい筋肉で、あらゆるスポーツ動作、特に走ったり跳躍したりする時に強い力を発揮します。 この大腿四頭筋、名称にも四とある通り、実は4つの筋肉の総称になっています。 4つの筋肉とは「大腿直筋」「外側広筋」「内側広筋」「中間広筋」です。足を動かす時に働く大腿四頭筋は、日頃から酷使されやすい場所ですが、その中でも「大腿直筋」という筋肉が、特に酷使されています。 というのも、大腿四頭筋の4つの筋肉は基本的には「膝を伸ばす」ための筋肉なのですが、唯一、大腿直筋だけはそれに加えて、股関節を曲げる動き、つまり、もも挙げのような動作も担当するのです。 例えば、サッカーで強くボールを蹴る動作や、キックボクシングでローキックを蹴る動作、ウォーキングやジョギングで前に足を振り出している時の動作がこれにあたります。 言いかえれば、膝を伸ばすだけの他の筋と違い、大腿直筋だけはいつも余分な仕事をしていることになります。 そしてよく使う筋ほど、そのまま放置すると硬くなりやすいのです。

大腿直筋が硬いと腰痛の原因に!?

実は、大腿直筋が硬いままだと、腰痛の原因になると言われています。それはどういうことでしょうか。 解剖図を見ると分かる通り、大腿直筋は骨盤からスタートしている筋です。それゆえ、この筋が硬くなって縮んでしまうと骨盤が前方に引っぱられることになります。その結果、骨盤の前傾が起こりやすくなります。 骨盤の前傾が起こると、上半身が前方に倒れるような状態になってしまうため、無意識のうち腰を反らす姿勢を取って上半身だけ後方に引き戻そうとします(いわゆる反り腰の状態)。 この時に腰を反らそうと頑張っているのが「脊柱起立筋」と言われる、姿勢を維持するための筋肉なのですが、この筋肉に過度な緊張を継続させると腰背部が張り、腰痛へと発展してしまうのです。 つまり、前ももが硬いせいで腰痛になってしまうというわけですね。 この腰痛の場合、腰をマッサージすれば一時的には痛みは取れますが、腰が反るという原因を取り除かない限り、すぐにまた腰痛を繰り返すことになってしまいます。

大腿直筋が硬いとパフォーマンスが落ちる

このように、大腿直筋が硬いと骨盤が前傾してしまうので、スポーツの動作中も骨盤が前傾したまま=身体の重心が前にきたまま、行わざるを得なくなります。本来、重心は身体の中央にあるのが正しい位置なので、重心が前方にずれてしまうと、何をやるにしてもパフォーマンスが低下してしまいます。

例えばマラソンランナーの場合、大腿直筋が柔らかいと、骨盤を立てたまま(重心を身体の中央においたまま)、足を大きく後ろに送り出しやすくなり、歩幅も伸びます。一方、大腿直筋の硬い人がランニングをしても、走りながら足を大きく後ろに送り出そうとすると骨盤が引っ張られて前傾してしまい、重心が前方に行き過ぎて前足が出しにくくなり、歩幅が伸びないことになります。 もちろん、ヨガやダンスなどでは、骨盤を立てたまま大きく足を後ろに伸ばすポーズは全て困難になります。ヨガで行う鳩のポーズや、ラクダのポーズなどは大腿直筋が硬いと、ポーズが取りにくくなるはずです。

酷使されやすい大腿直筋は、特にその柔軟性のケアが重要になるのです。

身体の改善を早めにすることをお勧めします。

身体を整え、動かすことが予防・改善への近道です。


 
 
 

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